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まんが

漫画やらアニメやらゲームやらが好きだった少年の例に洩れず、わたしも昔、漫画家になりてーなー、とかうすらぼんやり思ったことがありました。ちょっとしたはしかみたいなものですね。

いくつか絵を描いてみて、自分には才能がないと思い知るにいたり、夢は夢のまま、心の奥のやらかい場所に大切にしまっておくことになったわけですが……え? じゃあまだ諦めてないの?

ちゅーかね、大変だよね!
いや、クソカッチョいいキャラだけ描いてればいいのならまだ楽しいですよ。
上手い下手はともかく、楽しい。
でもそれだけじゃ漫画にゃなりませんし。
あんまりカッチョよくないキャラとか、なにより背景とか、楽しくないものも描かなくちゃならない。楽しくないのは楽しくないので、つまり辛いのです。それを辛くないと思える人が、漫画家になれるんでしょうなあ……すごいや漫画家さんって!

というわけで、わたしは漫画を描けるというだけで無条件に尊敬してしまうのです。
自分がやりたくてもできなかったことができるんだから、偉いんです。
そりゃあもう、元サッカー部の少年が、プロサッカー選手に捧げる尊敬の念のごとく。

だから、拙著な自著が漫画になると担当さんから聞かされたときは、うれしかったですよ。
実際に山木鈴さんの手によって、漫画誌、コミックアライブ(絶賛刊行中)に載ってるのを読んだときは感動しました。
なんといいましょうか、漫画家になりたいというかつての夢が、ある意味、かなったわけです。
自分が描いたわけではありませんが、自分の手で作りあげた物語が、漫画というかたちになって、しかも本に載っている。いやー、生きてればいいことあるネ! あらためて読み返すとこっ恥ずかしいけどネ! 展開はえーよ! いきなりヒロインが主人公を押し倒すなよ! 過去の自分につっこみだ!

そしてそして、単行本。
うわー。
すげー。
表紙きれー。
印刷もやっぱり雑誌連載時よりあざやかー。
死んだらこれ、いっしょに焼いてもらおう。
いや、死にませんが。200歳まで生きる予定ですが。
ふむ、170年後には火葬のシステムも変わってるんだろうか?
たぶん現在の火葬炉も、効率とか火力とか、昔より良くなってるんだろうし。じっくりと弱火で焼くので、骨がきちんと残るとか? 実際のところは知りませんが。火葬場なんて、そうめったにいく場所でもありませんし。

話を戻して。
漫画ですが、おもしろいです。
そりゃ原作者なんだからおもしろいに決まってはいるんですが。
だって自分がおもしろいと思って書いた物語を元にして描いてあるんだからして。
じゃなくて。
そういった視線だけではなくて、元は小説という形式だった話が、漫画という形式に変換される様が、すごくおもしろい。

やっぱりね、違うんだな。
漫画と小説は、違う。
たとえば、感触。
小説の読者ならわかるかと思いますが……仮に、主人公がヒロインの胸のふくらみに顔を埋めたとしましょう。あくまで仮に、ですよ。「かのこん」でそんなシーンが、あはは、やだなあ、あるわけがないじゃないですか。「かのこん」は純愛小説デスヨ?(眼をそらしながら)

えー、仮に主人公がヒロインの大きなおっぱいに顔を埋めたとして……。
やわらかーいとか、ふかふかーとか、うにゅっときて、むにゅっと沈み、ふにゃにょんと包みこんでくるとか、まあ、さまざまな感触を覚えたとしましょう。

それは、小説なら簡単に書けちゃう。
だって主人公の内面を書けますからね。
くわしい説明ははぶきますが、小説というのは、人物の内面を書くのにはもっとも適した媒体なのです。だから、主人公の感触をそのまま書いても、あまり不自然ではない。

これが漫画になると、ちょっと大変になる。
いや、漫画でも書けます。
内面は書けますが、「うにゅっときて、むにゅっと沈み……」なんていうのをいちいちモノローグで書いていたら、テンポが悪くなっちゃう。セリフやモノローグは、多くなればなるほど普通、テンポが悪くなるものなのです。(そのあたり、たとえばデスノートなんかはかなり気を遣って処理しています。セリフを喋らせつつ、なにかしら動きを入れたり。推理中、Lがむやみやたらにお菓子を食べたりするのなんかは、テンポを落とさぬための処理……だと思う)

では、漫画版「かのこん」では、そのあたりどう処理しているのか?

そんなの、読めばわかるさ!

……いや、ホントに読んでみるのがいちばんですから。
百聞は一見にしかずっていうでしょー?
とか、もの書きが言ったら敗北宣言だよネー。

えー、漫画では、「絵」で見せることで勝負しています!
感触はほとんど書かない。
実際に主人公がヒロインのグリーンジャンボ宝くじ前後賞あわせて3億円クラスの胸に顔を埋めているシーンを、「絵」で見せて、処理。
やっぱ「絵」の力はすげえや!
たとえば裸のシーンとか、瞬間的な破壊力が、文字でしか伝えられない小説とはケタ違いです。小説だと、どうしても何十文字、何百文字と読んでもらわなくちゃならないから……それが絵だと、一秒でぜんぶ伝わるもんなあ。

なんといいますか。
文字で読んでどきどきするシーンと、絵で見てどきどきするシーンは、違うんだなあ、と。

たとえば、漫画オリジナルのシーンに、こんなものがあります。
体操着姿のエロイン……もといヒロインのちずるさんが、レオタード姿のアイジン、望がくりだしたリボンで縛りあげられ、主人公、耕太くんの前で開脚オープン、どーん! なんてシーン。
食いこんどるわけですよ、リボンが! 開脚オープンに! ぬほー!
このあたりは、漫画というジャンルの特性を理解しきった演出といえましょう。
これを小説で書くとなると……うーん。
耕太を至近距離に寄らせるかな。
眼前で、食いこむよじるゆがむ様を描くことで……うーん、むずかしい。

小説と漫画は、違う。
得意とする演出法が、違う。
その違うはずのものを、うまくコンバートしている様が、とてもおもしろい。
そういった意味では、アニメにも期待ですが……。
いやー、それにしても本当、漫画執筆を担当されてる山木さんは大変だと思います。連載開始してからずっと、休んでませんし。おかげで単行本のでるペースも早い。うれしい。絵柄もいい。デフォルメキャラ好き。あとなんだかたゆらがカッコいい。
できうるならば、山木さんには末永く「かのこん」におつきあい願いたいところではありますが……。
原作3巻で、もう掲載紙であるアライブのコードに触れそうなんだなあ、これが。
どうするんだろう。
そしてどうなるんだろう。
3巻のつぎには4巻があり、5巻、6巻と……今月、9巻もでるんですが。
巻が進むごとに、どんどん純愛の度は深くなってゆくんですが。

漫画版「かのこん」の明日はどっちだ……!



追伸。
たゆらのファン(いるのかな?)のかたは、漫画版「かのこん」、すごくおすすめです。
小説よりも、漫画版のほうが、たゆらが報われておりますので。
わたしも食べたいな、めがねっ子弁当……。
めがねっ子弁当か……。
ちっ。
やっぱりあいつにゃ委員長はもったいねーな。(自作キャラに嫉妬)
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プロフィール

西野かつみ

Author:西野かつみ
西野かつみ(にしの かつみ)



もの書き。男。
第1回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作受賞。
2005年10月25日、受賞作の「かのこん」でMF文庫よりデビュー。
2008年3月現在、気がついたら「かのこん」を10冊以上出してた! びっくり!
いまのところまだ続く予定。



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まんがで読むといろんな意味で威力倍増。
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これはドラマCDとは違うんですが。
アニメにともなって放送されたネットラジオを収めたもの。
耕太役の能登さんとちずる役の川澄さんがあまりに仲が良くて、聴いてるとにまにましますぜ。

アニメの後日談的内容。
ちょっとえっちでちょっぴりおバカ。かのこんの本質をあらわした内容でございます。

かのこん1巻の内容を声で。
「ああん、耕太くぅん……」「はわわわわ、ち、ちずるさぁん」どうんだうん。
聴いているとなんかこう、身もだえてしまう。だれだ、こんな甘々らぶらぶちゅっちゅっちゅな話を書いたのは! ああ、わたしか! ごめん!
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