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じょうちゅー

『四つの署名』の冒頭でホームズがコカインを静脈注射しているのを読んでちょっとビビる。
ジャンキーじゃんジャンキーじゃん!
ホームズジャンキーじゃかじゃかじゃんけんぽん!
ぱあ!

★  ★  ★

とはいえ、ホームズが活躍する年代のイギリスではコカインの所持、使用に罰則はなく、普通に一般家庭で使われていたりするわけで、べつに静注してたっておかしかないんですが。
現代の目で見ると、なんとも異質なのは否めないところです。

そうそう、日本だって戦後まもなくあたりは、たしか覚醒剤が当たり前のように薬局で売ってたりしたんじゃなかったっけ。
その名もヒロポン。
疲労がポンッ! と回復するからだったと思う。
なんと素敵なネーミングか。

★  ★  ★

ホームズ、おもしろいです。
『シャーロック・ホームズの冒険』、『シャーロック・ホームズの回想』、『緋色の研究』、『シャーロック・ホームズの研究』、『四つの署名』、『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』と読み終えて、いまは『バスカヴィル家の犬』に入ったところ。
読ませる読ませる。
依頼人が忘れていったステッキを元に、ホームズとワトソンがその人物像を推理する――なんてだけのやりとりで、7ページ使って、しかもこちらを退屈させないんだからスゲエです。
やっぱりキャラクターがしっかりしてると、どんなエピソードでも、読ませるものになるなあ、と。
名探偵であるところのホームズはもちろん素晴らしいんだけど、聞き手役のワトソンもなかなか。

先のステッキでいうと――。

まず、ワトソンがステッキの持ち主を、ああでこうでと推理する。
その答えを聞いて、ホームズはめずらしく彼を褒める。
ワトソンは褒められて無邪気に喜ぶ。
読んでるわたしも、「やったじゃんワトソン! きみも成長したなあ!」と喜ぶ。
が、じつはホームズはワトソンの推理が当たったのを褒めたのではなかった。
ワトソンの推理は見事に外れていて、じゃあどうしてホームズが褒めたかというと、ワトソンの間違いっぷりを元に、たま~にホームズが本当の答えを見つけることができるから、だった。
そのあと、ホームズが正しい推理をぺらぺらと述べてゆく……。

あらためて書きだすと、ホント、ホームズっていい性格してるなあ。
ワトソンがお人好しじゃなかったら、からかわれた時点でブチ切れてますよ。そしてこの名探偵ときたら、しょっちゅうからかうのであった。
だけどワトソンは根に持たない。
からかわれた時点ではむっとするけど、ホームズの見事な推理っぷりを見せつけられると、素直かつ無邪気に「さっすがホームズ! すごいよう!」と目をきらきらさせちゃうんだからもう。
この善良なるワトソンの視線からホームズを描いたからこそ、ではないだろうか。
ワトソンというフィルターを通したからこそ、ホームズの高慢さや底意地の悪さがいい感じに薄れて、読者にとっては魅力的な人物に映るのではないだろうか。

実際、ホームズと一緒に暮らすと考えると、ちょっとぞっとしない。
始終バカにされてすごすことになりそうです。
ヤダな。
ホームズには「かのこん」読まれたくないな。
「ぱいぱいぷーとは……どういう意味なんだい?」とか真顔で訊かれそうだ。そんでもってがんばって説明したら「ハハッ」と苦笑されそうだ。パイプをふかしながら。もちろんわかってるんだよホームズ。ぱいぱいぷーの意味なんかわかっていて、それをあえて尋ねて、こちらがあたふたしながら説明するのを見て楽しんでるんだよ。そういうやつだよあの男はよ。
もうぼくなら三日でホームズとの共同生活から逃げだすね! 自信アリだね!
そう思うとワトソンがどれほど立派な男か、わかろうってもんです。
ヤツは……エライよ……。
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プロフィール

西野かつみ

Author:西野かつみ
西野かつみ(にしの かつみ)



もの書き。男。
第1回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作受賞。
2005年10月25日、受賞作の「かのこん」でMF文庫よりデビュー。
2008年3月現在、気がついたら「かのこん」を10冊以上出してた! びっくり!
いまのところまだ続く予定。



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これはドラマCDとは違うんですが。
アニメにともなって放送されたネットラジオを収めたもの。
耕太役の能登さんとちずる役の川澄さんがあまりに仲が良くて、聴いてるとにまにましますぜ。

アニメの後日談的内容。
ちょっとえっちでちょっぴりおバカ。かのこんの本質をあらわした内容でございます。

かのこん1巻の内容を声で。
「ああん、耕太くぅん……」「はわわわわ、ち、ちずるさぁん」どうんだうん。
聴いているとなんかこう、身もだえてしまう。だれだ、こんな甘々らぶらぶちゅっちゅっちゅな話を書いたのは! ああ、わたしか! ごめん!
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