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わたしとまっぷす、その1

わたしとマップスの出会いは、そう、たしか高校生のころでした。
金ならないが、暇と情熱だけは腐るほどある学生時代、わたしは日々、漫画読みに励んでおりました。

まあ、そのほとんどが、立ち読みだったわけですが。

立ち読みだぜ。
書店のみならず、作者にも編集者にもえらい迷惑な立ち読みだぜ。つまりタダ読みだぜ。
ぺらぺらと中身を確かめて、それで買うならともかく、金がないもんだから、ただ読むだけなんだぜ。つまりどこにも一銭も入らないわけなんだぜ。迷惑極まるにもほどがあるってもんだぜ。

そのときの反省もあって、社会人となり多少はお金に融通のきくようになったいま、本はなるべく買うようにしています。
ほ、ホントだよっ!?
ちゃんと買ってるよ!?
嘘じゃないってばさあ!

とゆーか、いまじゃ立ち読みできる本屋さんもあまり無いですよねえ。
みんなビニールで包まれるようになりましたからねえ。
立ち読みなんかできようはずもない。
ビニールで包装してあると、本が汚れないし立ち読みなんかでページがべろべろになったりもしないしで買うにはありがたいんですが、中身が確認できないのがたまに困ったりして。
「あれ? これって持ってたっけ?」
というのが表紙だけで判断できないことがたまに……あったりなかったり。
勘で買って家に帰って確かめたら「なんだよー! これ持ってたよー! ダブっちまったよー!」なんて悲劇もたまに……あったりなかったり。

立ち読み(だけして買わないのは)いけないことです。
だって作り手の側にお金が入らないからネ。
ですが、タダ読みゆえに膨大な量の漫画に触れられることができたというあのときの経験が、いまのわたしのお仕事に役立っているのも事実。若いころに得たものは、本当に血と肉になるんだなあ。

そして、おそらく立ち読みできる環境がなければ、わたしとマップスが出会うこともなかったでしょう。

ほぼ毎日に渡って書店に入りびたって本を読みまくってたわたしは、いいかげん読むものがなくなりつつありました。しまいには横山光輝先生の三国志全60巻に手をだしたりしてな。演技ベースの三国志は終盤が暗くなっちゃうんだよね。主役である劉備陣営の、いわば興亡記の面もあるので。最後は『亡』――つまり滅んじゃうんだ、みんな。子どものころのわたしはそれが納得いかなくて。妄想のなかで武将になって、孔明に仕えたりしましたよ(劉備に仕えるんじゃないところがミソ)。つーか赤壁のときに関羽が曹操を殺ってれば! あのヒゲ!

いや、横山三国志の話じゃなくってさ。

もう読むものがなかったから、「うーん?」とか思いながら、手にとったわけです、ある本を。
それがマップスの単行本、1巻でございました。

気がついたらあった巻、ぜんぶ読んでた。
たしか当時、円卓決戦が終わって、ニードル・コレクションがでてきたあたりまで話は進んでいたような気がするんだけど……はっきりとは覚えてないナー。

でもって買った。
ノーマネーなわたしが買ったんですよ、マップス。
いや、多少はおこづかいもらってたし、そのときはバイトのお金も残ってましたけど、なにしろ所持金数千円なんて時代ですから、本を買うのはちょっとした冒険なんですよ。入念に下調べをして、それからじゃないととても買えない。オトナが家電を買うのとおなじレベルの慎重さが必要だったんだ、当時の自分は!

なのにマップスは買っちゃった。
買うだけの価値はあると思えたんだねえ。
ひと目ぼれだったのかも知れないですね。
なにに惚れたのかって、そりゃあ肌色成分にですよ!

正確には、ヒロインというにはトウのたった美女、リプミラ・グァイス、その人に。
人じゃないや、人造人間(ビメイダー)にだ。

もちろん宇宙にも惹かれましたよ?
スケールのバカでかい話にも。
だって主人公ったら、地球飛びだしちまうんだぜ!
突如あらわれた美人宇宙海賊と、幼なじみの少女と一緒に!
その理由も、美人宇宙海賊に惚れたからでも、なにかやらかして地球にいれなくなったからとかじゃない。

宇宙を飛びたい――。

広大な宇宙を飛び回って、見知らぬ世界を旅してみたい!

その想いだけで地球を捨てたわけだ。
うわ、自分で書いてて鳥肌たってきた。
最近なかなかいないタイプの主人公だね!
あまりダンナには持たないほうがいいタイプの主人公でもあるね! 典型的根無し草だしね!
あ、だから続編のネクストシートじゃ、あんなことに……なるほど。

そして主人公は、自分の信念に従って行動して、その軌跡は、やがて銀河をひとつにまとめ、大いなる敵、伝承族と闘うこととなる。そう、伝説の勇者として……。か、カッコええ……。

あ、あとね、あとね、展開の意外さにも惹かれた!

主人公たちはねえ、「もうこりゃダメだ! 死んだ!」というところまで徹底的に追いつめられるんですよ、毎回。
そこからのあざやかな――あんまりあざやかでもないか?――死にものぐるいの大逆転劇。
ずっとどきどきして読んでた。
ダード・ライ・ラグンの回のときなんか、読み終わったあと、しばらくぼーっとしてたもの。
うっわー……。
おれ、すげえの読んだー……って。
見あげた天井が、妙に澄みきって映ったなあ。
眼、潤んでたのかな?

そんな話のスケールの大きさ、主人公のカッコよさ(決してルックスの話じゃないですよ)、熱い展開にも惹かれまくりんぐでしたが、やっぱり!
やっぱりわたしにとってマップスとは、リプミラなんですよ!

以下、リプミラ姐さんへの想いは、次回へと続く。
やっぱり長くなった!

★  ★  ★

今回語った、わたしとマップスの出会い、主人公の旅立ちシーンが収められている巻。




マップスのなかでわたしがいちばん好きなエピソード、ダード・ライ・ラグンの話が収められている巻。(この巻では終わらんですよ! 次巻に続きますよ!)




ダード・ライ・ラグン編、終了。
円卓決戦を経て、そしてニードル・コレクションの登場。
ニードル・コレクションのスガラさんも好きなんだよなあ……。


以上、例のごとくアファリエイトなリンク(ここをクリックして本を買うと、わたしにいくばくかのお金が入る)なので、無理して上記リンクから買う必要はござんせん。
できれば本屋さんで買ってもらいたいかなあ。
大きめの書店ならば置いてあると思いますんで。

本屋さんは大事にしようぜ!
リアル本屋さんがなくなったら、もうネット書店でしか買えなくなっちゃうし。
そうなると、オトナはまだいいですよ?
ネット書店で買えばいいさ。ああ、買えばいいともさ。
だけど中高生はどうします?
ライトノベルの主要読者層である中高生にとっては、ネットで買い物するのはまだちょっとハードルが高いでしょ?
それにそれに、中身を確かめられなくなる!
新刊のならべられた棚の前に立って、よさげな本を手にとって、ぺらぺらめくったりとかできなくなる!

結果、ライトノベルの売上は落ち……。

ライトノベルを書くことで家計を成しているわたしは、おまんまの食いあげに……。

おそろしや、おそろしや!
おそロシア、おそロシア!
プーチン、プーチン!
とんでぷーちん!

みなさん、地元の本屋さんは大事にしましょう!
小さなことからコツコツと!
リアル書店で買える本は、リアル書店で!
子どもたちが本と出会える場を、確保しよう!

ここで「あ、amazonでマップスネクストシートの新刊、予約しておこうっと。ネット書店はこういうことができるから便利だよねー♪」とか書けばオチとしてはふさわしいけど、いろいろと台無しだと思ったんだ。
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プロフィール

西野かつみ

Author:西野かつみ
西野かつみ(にしの かつみ)



もの書き。男。
第1回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作受賞。
2005年10月25日、受賞作の「かのこん」でMF文庫よりデビュー。
2008年3月現在、気がついたら「かのこん」を10冊以上出してた! びっくり!
いまのところまだ続く予定。



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ドラマCD
これはドラマCDとは違うんですが。
アニメにともなって放送されたネットラジオを収めたもの。
耕太役の能登さんとちずる役の川澄さんがあまりに仲が良くて、聴いてるとにまにましますぜ。

アニメの後日談的内容。
ちょっとえっちでちょっぴりおバカ。かのこんの本質をあらわした内容でございます。

かのこん1巻の内容を声で。
「ああん、耕太くぅん……」「はわわわわ、ち、ちずるさぁん」どうんだうん。
聴いているとなんかこう、身もだえてしまう。だれだ、こんな甘々らぶらぶちゅっちゅっちゅな話を書いたのは! ああ、わたしか! ごめん!
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