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氷点下

岩手の地ーに雪が降るー。
降った降った。
ちょびっとだけ。
積もるほどもいかず。
それよりなにより、現在の外気温、氷点下2度。
室内の温度は、10度弱。
寒い。
息は白い。
だけど冷えれば冷えるほど、頭が冴えてくるような気がする。
冴えた頭でオモロな話を書くんだぜー!
うはは、見える見える、いままさに書かんとしている物語の世界が、手にとるように、クッキリと浮かぶ! これをそのまま記せば……!

ダメ。
限界。
凍え死ぬ。
ストーブつけた。
ちなみに下半身はすでにこたつのなかに入っている。
上半身にはどてら(ショッピングセンターで1,000円で買った)を着こんでいる。
石油ファンヒーターをつけると、ああ、あったかーい……。
そして冴えた脳はたちまち曇ってゆく。
そう、あたかも、結露してゆく窓ガラスのように……!
暖かいと眠ってしまうんだよなあ。
こたつはとくに危険だなあ。
ちょっと休憩とばかりに横になると、そのやわらかな暖かさに、つい、うとうとと。
うん、こたつの暖かさはやわらかい。
ファンヒーターはちょっと過激。
つまりこたつは近所に住むお姉さんで、ファンヒーターはその妹である幼なじみなんだよ!
どっちもいいよねー。
違った良さがあるよねー。

★  ★  ★

話は変わって。
さきほどの与太話のなかででてきた、「脳裏に物語の世界が手にとるように浮かんでくる」という話、ありましたよね? ね?
じつはわたしが小説を書くときは、だいたいそんな状態なんです。
というか、そんな状態じゃないと、うまく書けない。
なんか嘘臭くなっちゃう。
昔、師匠筋の人に「おまえ、そのヒロインのぱんつの染みはどうなってるんだ?」とか訊かれて、うわ、なにいってんだこの人、頭おかしいんじゃね? ヘンタイじゃね? と本気で思ったものでしたが、つまりは「ヒロインのぱんつの染みがどうなってるのか、わかるレベルで世界を構築しておけ」ということがいいたかったんですわな。たぶん。

いまならどんな染みなのか、説明できるね。
べつにあらかじめ脳内で描いたりはしてないけど(必要ないから)、書こうと思えば書ける。
んー……。
うん。できた。
ぼくにもできた!
具体的には書きませんけどね。
だってみなさんドン引きしたあげくに、こいつ頭おかしいんじゃね? ヘンタイじゃね? って思うに決まってるもーん。

だからなにがいいたいのかといえば、つまりは「脳裏に物語の世界が手にとるように浮かんでくる」状態じゃないと、書けないってことなんですよ。
そしてそのレベルで脳内に構築するには、けっこう手間がかかるんですよ。
だから原稿が遅くなるんだって……という言い訳がしたかった!

★  ★  ★

というか、まだわたしは楽なほうですやね。
現代の、それも学校を舞台にした物語ですもん。
さほど苦労せずに(それでも苦労はしてるわたしですが)脳内に描きだせる。だって経験してますからね、学生生活。
ファンタジーものとか、想像するだに大変です。
単純に、ファンタジー世界の街を想像してみてくださいよ。
できます? 手にとるように思い浮かべられます?

空気は? 乾いてる? 湿ってる?
地面は? 土の質は?
空は? 雲のかたちは? 気温は?
家屋のかたちは? 建物の材質は? 木? 石? それとも異世界の物質?
人は? 多い? 少ない? 人種は? 彼らの服装は?
店は? 売っているものは? 通貨は? 金? 銀? 貨幣?
水は? 井戸? そのまま飲める? 濾過しなくてもOK? 水売りがいたりする?
下水道は? トイレは? あたりの匂いは?

とりあえず、最低限このぐらいのことを決めておかないと、脳内に構築はできないでしょ?
現代を舞台にしてれば、みんな現実世界のものをそのまま流用できるのに、ファンタジーが舞台だと、できない。いちいち作ってやらなきゃならない。
もう、すっげえ大変だと思います。
ファンタジー書いてる人は本当にすごい。

わたしも書いてみたくはあるんですが。
世界を作るのがメチャクチャしんどそうで、尻ごみしまくり。
だれか世界を作ってくれまいか。
もしくはどこかのTRPGの舞台、流用させてくれないものか。
いや、ただダークエルフのお姉さんにいやらしげなことをされる話が書きたいだけなんですけどね。お姉さんとかいっても相手の外見は自分より幼いの。エルフだから。エルフって長寿だから。そんなスレンダー幼黒エルフにいやらしげなことをされてるうちに、気がついたら小国の王になってたなんてのがいいなー。配下は妖魔ばっかりでな。いつのまにか主人公は魔王あつかいされてんの。その魔王を討伐するために、ツンデレ姫騎士とか魔法ギルドの長であるヤンデレ魔女とか絡んできて、ことごとくフラグが立つのさ。

うん、すごく楽しいよ、わたしは!
これを読んだ読者がどう思うかは……わからない……。
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プロフィール

西野かつみ

Author:西野かつみ
西野かつみ(にしの かつみ)



もの書き。男。
第1回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作受賞。
2005年10月25日、受賞作の「かのこん」でMF文庫よりデビュー。
2008年3月現在、気がついたら「かのこん」を10冊以上出してた! びっくり!
いまのところまだ続く予定。



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これはドラマCDとは違うんですが。
アニメにともなって放送されたネットラジオを収めたもの。
耕太役の能登さんとちずる役の川澄さんがあまりに仲が良くて、聴いてるとにまにましますぜ。

アニメの後日談的内容。
ちょっとえっちでちょっぴりおバカ。かのこんの本質をあらわした内容でございます。

かのこん1巻の内容を声で。
「ああん、耕太くぅん……」「はわわわわ、ち、ちずるさぁん」どうんだうん。
聴いているとなんかこう、身もだえてしまう。だれだ、こんな甘々らぶらぶちゅっちゅっちゅな話を書いたのは! ああ、わたしか! ごめん!
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