25(1)
10月25日。
この日、わたしは『かのこん』にて商業出版デビューを果たした。
それから三年。
思えば遠くへ来たもんだ……。
そう、はるばる東京まで。
アニメーション制作会社XEBEC(ジーベック)のお膝元、国分寺市までっ!
『かのこん』のアニメの総作画監督&キャラクターデザインの高見明男氏とお会いするためにっ!
新宿のホテルにチェックインしたわたし。
その後、新宿駅よりJR中央線に乗って、揺られて、国分寺駅までGo。
ひとりでGo。
偉いもんだなあ、と思う。
だってほら、初めて東京に出てきたときなんて、電車の路線のあまりの多さに「なんじゃこりゃ」とおののいたもんです。へ? 埼京線? 中央線? なにそれ? どれに乗ればいいの?
それがいまでは、ひとりでも目的地へ向かうことができる。
本当に偉い。
携帯電話に入ってるナビソフトって奴は。
とりあえずいきたい場所を入力すれば、どの交通機関を使えばいいのか教えてくれるんだもの。それどころかGPS機能もあって、いわゆるカーナビのように、行き先を画面で指示してくれたりもする。これがなかったら、絶対わたしは東京砂漠で遭難してますよ。ありがとう、auのEZナビウォーク。
それた話を戻しまーす。
30分ほど揺られて、国分寺駅に無事到着。
さて……じゃ、XEBECのスタジオに向かおうかな、と歩きだす。
迷う。
携帯のナビに従ってるのに。
どれだけ方向音痴なのさ自分。
しかたないので電話しました。
高見さんに。
するとだね、聞いて驚きなさい。
迎えに来てたんですよね、高見さん。
わざわざ国分寺の駅まで。
うはー!
もうしわけねー!
あわてて駅まで戻るわたしであった。
ちなみにここまで読んでくださってるあなた、高見明男というかたがどれだけアニメ業界的にスゴイお人なのか、わかってますか?
以下、参照のこと。
wikipedia - 高見明男
作画@wiki - 高見明男
スゴイっしょ? スゴイっしょ?
ちなみにわたしはわかっておりませんでした!
家に帰って調べて、ほえー、となったくらいです。
アニメ化が決まったとき?
経歴とかあまりに気にしてなかったんで、ちっとも調べてなかったっス。
見せられた耕太やちずるの絵がかわいかったので、それで満足してたっス。
で、駅にて高見さんと出会う。
「すみません、わざわざ迎えに来ていただいて……」
「なにいってるんですか! 当たり前じゃないですか! いやー、ずっと西野さんとお会いするの、楽しみにしてたんですよー!」
と、とても熱烈な出迎えを受ける。
ヤバイ! 自分が偉い巨匠かなにかと勘違いしそうだ!
非常に腰の低い高見さんに負けじとぺこぺこしながら、一路、XEBECの制作スタジオへと向かうのでありました。
★ ★ ★
高見さんに案内されながら、XEBECのスタジオを見学させていただく。
そこで、かのこんのスタッフだったかたがたと出会う。
初めてお会いしたかたもいれば、前にお会いしたかたもいた。
多くのかたがたの力があって、アニメというものは作られるのだと、頭の知識として知ってはいたけれど、今回、こうして直にお会いすることで、心で理解できたように思う。
それだけに、売上が好調で、本当に良かったとも思う。
DVDを買ってくださったみなさまには、心からありがとうです。
決して安いものではないだけに……ね。
値段分以上の価値はあるつもりですが!
★ ★ ★
スタジオをあとにして、いよいよ高見さんとの「お酒を飲みながらおっぱい談義」をするため、居酒屋へと向かう。高見さん行きつけの居酒屋であるらしい。
道中、あれやこれやとお話しする。
ちなみにわたしは、思いっきり人見知りするたちだったりする。
初対面の人とは、ロクに話すことができない。
あうあうとなってしまう。おまけに身体が揺れる。つまり壊れたアシカのようになる。
ところが、今回はけっこう普通に喋ることができた。
高見さんがものすごくわたしを立ててくれたからだと思う。
すごいんですよ、このひと。
後述しますけど、本気で『かのこん』が、ちずるが大好きなの。愛しちゃってんの。
だからその『かのこん』の作者である西野かつみにも過大なる好意を持ってくださっちゃってんの。
かつて人生のなかでここまでの好意を持たれたことがないわたしは、まだ一滴も酒の呑んでないというのに、半分酔ったような気分になりながら、居酒屋へと続く階段をのぼるのであった……と、次回へ続く。
この日、わたしは『かのこん』にて商業出版デビューを果たした。
それから三年。
思えば遠くへ来たもんだ……。
そう、はるばる東京まで。
アニメーション制作会社XEBEC(ジーベック)のお膝元、国分寺市までっ!
『かのこん』のアニメの総作画監督&キャラクターデザインの高見明男氏とお会いするためにっ!
新宿のホテルにチェックインしたわたし。
その後、新宿駅よりJR中央線に乗って、揺られて、国分寺駅までGo。
ひとりでGo。
偉いもんだなあ、と思う。
だってほら、初めて東京に出てきたときなんて、電車の路線のあまりの多さに「なんじゃこりゃ」とおののいたもんです。へ? 埼京線? 中央線? なにそれ? どれに乗ればいいの?
それがいまでは、ひとりでも目的地へ向かうことができる。
本当に偉い。
携帯電話に入ってるナビソフトって奴は。
とりあえずいきたい場所を入力すれば、どの交通機関を使えばいいのか教えてくれるんだもの。それどころかGPS機能もあって、いわゆるカーナビのように、行き先を画面で指示してくれたりもする。これがなかったら、絶対わたしは東京砂漠で遭難してますよ。ありがとう、auのEZナビウォーク。
それた話を戻しまーす。
30分ほど揺られて、国分寺駅に無事到着。
さて……じゃ、XEBECのスタジオに向かおうかな、と歩きだす。
迷う。
携帯のナビに従ってるのに。
どれだけ方向音痴なのさ自分。
しかたないので電話しました。
高見さんに。
するとだね、聞いて驚きなさい。
迎えに来てたんですよね、高見さん。
わざわざ国分寺の駅まで。
うはー!
もうしわけねー!
あわてて駅まで戻るわたしであった。
ちなみにここまで読んでくださってるあなた、高見明男というかたがどれだけアニメ業界的にスゴイお人なのか、わかってますか?
以下、参照のこと。
wikipedia - 高見明男
作画@wiki - 高見明男
スゴイっしょ? スゴイっしょ?
ちなみにわたしはわかっておりませんでした!
家に帰って調べて、ほえー、となったくらいです。
アニメ化が決まったとき?
経歴とかあまりに気にしてなかったんで、ちっとも調べてなかったっス。
見せられた耕太やちずるの絵がかわいかったので、それで満足してたっス。
で、駅にて高見さんと出会う。
「すみません、わざわざ迎えに来ていただいて……」
「なにいってるんですか! 当たり前じゃないですか! いやー、ずっと西野さんとお会いするの、楽しみにしてたんですよー!」
と、とても熱烈な出迎えを受ける。
ヤバイ! 自分が偉い巨匠かなにかと勘違いしそうだ!
非常に腰の低い高見さんに負けじとぺこぺこしながら、一路、XEBECの制作スタジオへと向かうのでありました。
★ ★ ★
高見さんに案内されながら、XEBECのスタジオを見学させていただく。
そこで、かのこんのスタッフだったかたがたと出会う。
初めてお会いしたかたもいれば、前にお会いしたかたもいた。
多くのかたがたの力があって、アニメというものは作られるのだと、頭の知識として知ってはいたけれど、今回、こうして直にお会いすることで、心で理解できたように思う。
それだけに、売上が好調で、本当に良かったとも思う。
DVDを買ってくださったみなさまには、心からありがとうです。
決して安いものではないだけに……ね。
値段分以上の価値はあるつもりですが!
★ ★ ★
スタジオをあとにして、いよいよ高見さんとの「お酒を飲みながらおっぱい談義」をするため、居酒屋へと向かう。高見さん行きつけの居酒屋であるらしい。
道中、あれやこれやとお話しする。
ちなみにわたしは、思いっきり人見知りするたちだったりする。
初対面の人とは、ロクに話すことができない。
あうあうとなってしまう。おまけに身体が揺れる。つまり壊れたアシカのようになる。
ところが、今回はけっこう普通に喋ることができた。
高見さんがものすごくわたしを立ててくれたからだと思う。
すごいんですよ、このひと。
後述しますけど、本気で『かのこん』が、ちずるが大好きなの。愛しちゃってんの。
だからその『かのこん』の作者である西野かつみにも過大なる好意を持ってくださっちゃってんの。
かつて人生のなかでここまでの好意を持たれたことがないわたしは、まだ一滴も酒の呑んでないというのに、半分酔ったような気分になりながら、居酒屋へと続く階段をのぼるのであった……と、次回へ続く。