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台湾出張記(その3)

ざ、ざ、ざ……座敷わらしがー!
座敷わらしの宿が燃えちまったー!

びっくりした。
あまりに予想外すぎてびっくりした。
いえ、わたしってば今朝、トイレでいろいろとがんばりながら新聞を読むなんていう、オッサン臭いというかいろんな意味で臭い行為を敢行していたんですけどね。最後のページ、テレビ欄の裏にあるコボちゃん四コマが載っているページの、そのコボちゃん四コマのとなりに「座敷わらしの宿 全焼」なんて記事を見つけてしまって、そりゃあもう驚いたことったら。

岩手県は二戸、金田一温泉郷にある緑風荘って温泉旅館なんですけども。
座敷わらしが出没する部屋があるってことでけっこう有名なところでして。
その部屋に泊まると出世するとか成功するとかなんとかで、わたしもいつかは……いつかは! 泊まりたいナーと思いつつ予約が2011年末までいっぱいとかスゲーなオイという宿だったんですが。

まさか燃えてしまうなんて……。
それも全焼。
新聞の記事によると従業員、お客さんはみな避難して犠牲者は無かったらしく、そこだけがせめてもの救いではありますが……座敷わらしのおかげで無事だったのだと思うとすこしは慰めになるかもしれない。ならないかな? ならないよなあ……。

なんとも残念。
どうするんだろう……再建するのかな……。
再建するとして、座敷わらしの存在はどうするんだろう……とかゲスな勘ぐりをしてしまう自分がプー。

そんなゲスプーなわたしの台湾出張記、続き続きー。

★  ★  ★

わたしを乗せ、日本は成田空港を出立した飛行機が、とうとう台湾は桃園国際空港へと降り立つ!
そう、桃園国際空港だ!
プリキュア的には桃園ラブ国際空港だ!
しあわせ、ゲットだよ! あたし、カンペキ! わたし、信じてる! 精一杯がんばるわ!
(違います)

なんか、離陸するよりは着陸するときのほうが気が楽でした。
これで地上に降りられる! という気持ちが恐怖をやわらげたんでしょうか。
やっぱり飛行機はふらふらとふらつきながら、生理にあわない挙動を見せたんですが。
滑走路にタイヤがついたときの衝撃もね……。
どうんってね……。
揺れるんだよね……。

なんにせよ、みごと飛行機は無事に滑走路へと着陸。
ゆるゆると空港へと向かう。
飛行機より搭乗ゲートをくぐって、いざ空港内へ。
それから預けた荷物を受けとったり、日本円からニュー台湾ドルへと両替したり、入国用の書類を見本を見ながら記入したり、パスポートを手に入国ゲートを通ったり。
すべての作業を終え、ほっと息をつくわたし。

海外旅行って……大変だな……。

と呆ける間もなく、担当編集者は先を急ぐ。
わたしを呼んでくださった台湾の出版社のかたがたが、迎えに来ているらしい。
なるほど、そりゃ急ぐしかないぜ!
どうせ右も左もわからない外国ド素人のわたし、ただ黙って編集者さんのあとをついてゆくのみ。

広い空港を歩いて歩いて……。
おお!
わたしの名前を書いた厚紙を持ってる人たちがいる!
なんかこれ、見たことある!
テレビとかで見たことある!

かくして、無事に現地の出版社のかたがたと合流する。
あちらの出版社、かのこんを翻訳して出版してくださっている先端出版のかたがたは、メガネっ男にメガネっ娘のダブルメガネであった。わたしもメガネで担当編集者もメガネだったもんで、全員がメガネ。フォーホースメガネメン。なんともメガネ率の高い空間が完成する。

ちなみに、男性は先端出版さんのライトノベルや漫画を担当する部署の編集長であった。
つまりかなり偉い人であった。
女性は通訳さん。
なかなかのメガネ美人であった。
あれやこれやと通訳さんと介しての会話を交わしながら、さあ、空港の外へ――。

ああああ、熱!
暑いじゃなくて、熱!
それもそのはずこのときの(8月中旬)の台湾は気温34度ー。
いえ、東京も気温的には数度しか変わらなかったんですが、なにせ湿度が違う。
じっとりじとじと。
むっとくる暑さが、わたしの体力を気力をー。奪うー。
引きこもり作家にはまさに灼熱地獄!

と思ったら、空港外で待機していた移動用の車に乗りこんだとたん、わー、ひんやりー。
車のなか、すんごく冷房が効いてました。
あとでネットで調べてみたら、台湾って外が熱い(なにせ沖縄より南方)ぶん、屋内や車内は冷房をガンガン効かせてるみたいです。いやあもう素晴らしい。まさに天国です。外は地獄だけど。

そんな天国世界な車に揺られ、わたしたちは空港より街へと向かうのでした。
時刻は午後の五時を過ぎたあたり。
日本との時差は約一時間。
つまり日本時間だと午後の六時。
暮れなずむ台湾の高速道路を走って走って、その日宿泊するホテルがある、台北地域へと――。
続く。
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台湾出張記(その2)

部屋の掃除をしたり、お仕事したり、本の整理をしたり、お仕事したり、部屋の掃除をしたり、お仕事したり、ステレオのスピーカーの位置を調整したり、お仕事したり、部屋の掃除をしたり、お仕事したり……どうして仕事を始めようとすると掃除がしたくなるんでしょうね? ふしぎふしぎ!
(ただの現実逃避です)

といいますか、じつはあんまり「仕事」という意識はなかったりするんですが。
だって男の子と女の子がキャッハウフフ! する話を考えて書くだけだしー。
いいのかな?
こんなのでお金もらっちゃって……。

とか、たまーに罪悪感を覚えたりするわたしです西野ですこれでも小説家でふ。でふふっ。
そんなわたしがキャッハウフフ! な話のおかげで台湾にお呼ばれされた出来事の続き続き。

★  ★  ★

ようやく飛行機に乗りこんだわたし。
初海外。
そして初飛行機。
だからもう、なにもかもがめずらしくてしかたがない。
うわー、なんだこれ。
なにこの座席についてるボタン?
おひょ? 押しても作動しないよ?
(離陸前は座席のリクライニングは作動しないようになっています)
わー、前の座席に液晶テレビがついてるー。
なんか映ってるー。
でも北京語だからちっともわかんねー。
うはーうはー。
とひとりはしゃいでいたら、突然、外国人のフライトアテンダント(客室乗務員)さんに話しかけられる。
英語で。

あ……あいきゃんのっとすぴーくいんぐりっしゅ!

とは答えられず、あうあうあー、とひたすらあわてふためくわたし。
するとフライトアテンダントさん、ゆっくりとくり返して話しかけてくださる。
あうあうあー状態ながら、なんとなーく意味が飲みこめてくる。

「おまえ、ホンマに西野かつみけ?」

どうやら名前を確認していたようだ。
ちゃんとわたしの名前を呼んでいた。
どうして自分の名前が聞きとれなかったのやら。
日本語だぞ。
ようやく理解したわたしは、いえすいえーすと日本人らしくあいまいな笑顔を浮かべて答えるのでありました。
正直、冷たい汗が流れた。

それからはおとなしくしてました。
もう話しかけられないように寝たふりなんかしちゃたりして。

とかやっていたら、そろそろ離陸しますよー、との機内アナウンスが流れる。
ベルトを締めなさいとのお達し。
え? なに? ベルト? どれ?
なんとベルトをお尻に敷いていた!
どれだけ浮かれてんだ。
急ぎ、ベルトを締める。

そうこうしているうちに飛行機は加速を始めた。
エンジン音もヒステリックなものに変わる。
は、速い……。
加速Gがけっこうスゴイ……。
つーかつーか、わー、ちょっと待ってー!
心の準備がー!

サラマンダーより……はやーい!

と、硬直している間に、飛行機は地上を離れた。
浮いた! コイツ、浮きやがった!
で、浮いたのはまあいいんですけど、それからも飛行機さんたら激しくてイヤン。
微妙に揺らぎながら、急角度になって空を飛んでゆくものだから……ねえ。
怖かったっス。
マジ怖かったっス。
微妙に気持ち悪くもなったっス。
どこまで飛んでゆくんだろうと不安にもなったっス。
旅客機でこれなんだから、戦闘機なんてさぞかしえげつない挙動なんでしょうなあ。

やがて、飛行機は上空にいたって、安定飛行へと移る。
眼下には雲。
そして街の風景。
このあたりでようやく緊張も解け、窓から外の景色を眺める余裕もでてくる。ありがたいことに窓際の席だったもので、思う存分楽しめました。

で、だいたい十分も観賞したころでしょうか。
外の景色にも飽きる。

だってあんまり変わりばえしないしー。
ヒマなので座席の肘掛けにあった各種ボタンをいじって、背もたれを動かしたりなんだり。
わーい、楽しいなー!
ういんういんって動くよー!
機械だよー!
なんて油断していたら、またフライトアテンダントさんに話しかけられた。
うわ!
しくじった!
あー、もー、どうしよー、なにいってんのかちっともわかんねえよー、と涙目になっていたら、なにやら薄い冊子を渡される。

開いてみると……。
メニュー?

え? 食事の?
って、ちょっと待った!

だったら空港でクソ高いうどんなんか食わなくてもよかったじゃんか!

うどんのおかげで膨れてしまったおなかで、それでもせっかくだから(というよりもどうやって断ればいいのかわからなかったので)和、洋、中とあったメニューのなかから、和食を選ぶ。いま考えれば和食なんか日本で好きなだけ食えるんだから洋食にしておけばよかったなー、とか思いますがすべては後の祭り。

食べましたよ。
美味しかったですよ。
カツオのお刺身がでましてね。
ニンニクたっぷりつけて喰らいましたよ。
口臭をニンニク臭くしてやりましたよ。

なんかもう、いろいろとへこみながら、それでも飛行機は台湾へと飛んでゆくのでありました。



ってゆーか……。
このペースで書いてゆくと、終わるまでけっこうかかりそうな気が……。
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台湾出張記(その1)

不規則な生活のせいでしょうか。
とんと物覚えが悪くなってきたような気がする今日このごろ、みなさんはいかがおすごしでしょうか?
ええ、わたしはボケてます。

昨日もですね、毎月買っているはずの漫画誌、コミックビームを買い忘れていたことに気づいてですね、でかけたんですよ、街の書店さんに。
ところがですね、どこにもない。
まあ、元々マイナー系に属する雑誌ですんで、大きめの書店にいかなくては売ってないんですが、そのいつも購入している店にいっても、ない。
ほかの店にいってもない。
ジュンク堂にすら売ってない。
なにせ発売日は毎月12日ごろ。
二週間後に買いにいったって売ってないに決まってるよねー、キャハハハー! ってな感じではあるんですが、でも一冊ぐらいは残っていてもいいんじゃないかなー、ってゆーかぼく以外にもビームを買ってる人ってこの街にいたんだー、と奇妙な感慨にふけりりつつ(失礼)、夕暮れのなかたたずむ自分だったんですなあベイベベイベベイベ。

近場で手に入らないものはしかたがないんで、最後の手段、ネット通販で購入することにしたんですが、なんといいましょうか、毎月買っているはずの本を買い忘れるっていうのはけっこーショックが大きく。
あれ?
もしかしておれ、ヤバイんかな?
とじつと手を見たりですね。
ネット書店で購入手続きをすませたあとで、
「あ。そういえば駅前にアニメイトがあった」
とか専門店の存在を思いだしたりですね。
いろいろ考えさせられる出来事ではございました。

と、いうわけで、このまま放っておいたらすべてが忘却の彼方に消えてしまいそうなので、いいかげんに台湾接待記ならぬ台湾出張記を書き残しておこうかと思います。自分の衰えつつある記憶力のために。

★  ★  ★

某月某日。
うん? べつに隠す必要はないな?
えー、8月11日、午前。
わたしとMF文庫Jの担当編集者は、台湾へおもむくべく、東京駅より電車に乗って、一路成田空港を目指していた。
たしか電車は総武快速線……だったような。
ひどく暑い日……だったような。
「東京は暑いですよねー、岩手も暑かったけど! ブハハ!」
と変なテンションだったのは覚えてます。

いや、変なテンションなのはしょうがないんですよ。
なにせ初海外、初飛行機、初成田空港ですからして、そりゃあもう浮かれポンチ。
恍惚と不安、我に在りってなもんで変なテンションにもなりますわな。
そんなわたしとは裏腹に、担当編集者さんときたら、あら、疲れきったご様子。
どうもこのときはかなり仕事が忙しかったらしく。
なにせ旅行の準備をしたのが前日とかで。
というわけで、変なテンションの字書きと死にそうな顔の編集者を乗せ、電車はゆくのでありました。

そうこうしているうちに成田空港へ到着。
うは!
広い!
でかい!
田舎者らしく素直に驚くわたし。
そしてだんだんと疲れ始めるわたし。
早い、早いな!
つーか広すぎるんですよね成田空港。
そして運動不足がすぎるんですよね自分。
また飛行機への搭乗手続きがいろいろあってですなあ。
えー、たしか予約していた飛行機のチケットをー、各航空会社の窓口で発券してもらってー、そのあとで荷物のチェックしてもらってー、鞄のなかから金属系のものを取りだしてー、本人は金属探知機を通ってー、引っかかってー、ベルト抜いてー、無事に通ってー、ようやくあとは搭乗を待つだけ! めんどくさいな! 新幹線とは大違いだ!(当たり前)

その後、旅客機の出発時刻まで多少時間があったので、軽くご飯を食べましょうか、ということになる。

京風うどん、1,000円。

Oh……。
はなまるうどんなら温玉ぶっかけ399円デース……。
うう……。
空港のなかだとたばこやお酒は安いのに!
食べものときたら!
(たばこやお酒が安いのは免税店だからです)

「そーゆーもんですよ」
と、編集者さんになだめられつつ、うどんをすする。
そう、これは映画館のなかの飲み物やポップコーンが高いのとおなじ理屈。
水が豊富な土地では水はタダのようなもの。
しかし砂漠では?
高くなるに決まってますね!
無い場所では、どうしたって価値は高くなるものなのだ。

これが……市場原理……!

ミルキーはママの味。
成田空港のうどんは資本主義の味でございました。

かくして、最後の最後で資本主義を叩きこまれたのち、我々は日本をあとにするのでありました。
続く。
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プロフィール

西野かつみ

Author:西野かつみ
西野かつみ(にしの かつみ)



もの書き。男。
第1回MF文庫Jライトノベル新人賞で佳作受賞。
2005年10月25日、受賞作の「かのこん」でMF文庫よりデビュー。
2008年3月現在、気がついたら「かのこん」を10冊以上出してた! びっくり!
いまのところまだ続く予定。



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これはドラマCDとは違うんですが。
アニメにともなって放送されたネットラジオを収めたもの。
耕太役の能登さんとちずる役の川澄さんがあまりに仲が良くて、聴いてるとにまにましますぜ。

アニメの後日談的内容。
ちょっとえっちでちょっぴりおバカ。かのこんの本質をあらわした内容でございます。

かのこん1巻の内容を声で。
「ああん、耕太くぅん……」「はわわわわ、ち、ちずるさぁん」どうんだうん。
聴いているとなんかこう、身もだえてしまう。だれだ、こんな甘々らぶらぶちゅっちゅっちゅな話を書いたのは! ああ、わたしか! ごめん!
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